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交通事故後の【示談交渉】トラブル解決4つのケースと対処法

交通事故示談交渉・示談書サインさせられるイメージ

■示談交渉が上手くいかないケース

 

交通事故における示談交渉は、必ずしも自分にとって思い通りに進むとは限りません。むしろ、予想外のことが起る事の方が多いかもしれません。

そこで今回は、交通事故後の示談交渉が思うように進まなかったときの対処法について解説したいと思います。

 

○ケース1:依頼した弁護士の対応が悪い時

 

弁護士と言っても、その力量はピンからキリまであります。ただ、大抵の弁護士は、依頼者であるあなたの期待に応えるだけの力を持っているはずです。けれども、稀に依頼者から苦情が出るような弁護士も少なからずいるのも事実です。では、被害者が依頼した弁護士とトラブルになってしまうケースというのは、そもそもどこに原因があるのでしょうか。

 

・ポイント:交通事故が得意な弁護士ではない

 

交通事故に関する示談交渉や訴訟は、その他の法律問題と比べても非常に特殊性や専門性の高い法律問題です。交通事故に特化した法律知識はロースクールなどで教えてもらえるわけではなく、司法試験に合格してから世に出て初めて経験する事のようです。つまり、交通事故を扱った事がない弁護士や扱い慣れていない弁護士に間違って依頼してしまうと、あとあと問題となるケースがあります。

 

  • 弁護士となかなか連絡がとれない。
  • 勝手に話を進められている。
  • 相談もないままどんどん示談が進んでいる。
  • 時間だけ過ぎていて示談が全然進まない。

 

こういった類いの問題の原因は、弁護士自身の人格や力量にそもそもの問題がある場合もありますが、そのほとんどが「弁護士が交通事故の示談交渉に慣れていない事」によります。

 

・対処法:依頼する前にきちんと確認する

 

弁護士の対応が悪いという印象を与えてしまう一番の原因は、そもそも頼むべきではない人に頼んでしまっているからなのです。

これを回避するには、依頼する側が事前に交通事故に強い弁護士かどうかをホームページなどで確認してから依頼する事がベストです。なぜなら弁護士自ら「私は交通事故が苦手なんです」などということは、恥ずかしくて言えないからなのです。

 

 

○ケース2:保険会社から一方的に示談を迫られた

 

実際、交通事故の示談交渉では、被害者と加害者の意思が合意に達しなければ成立しませんので、一方的に示談が成立することはありません。ただ、保険会社も商売としてやっていますから、できる限り早く、そして安い示談金でカタをつけようとしてくることは事実です。

よくあるケースとして「治療費の打ち切り」があります。まだ治療が終わっていないにも関わらず、一方的に治療費の支払いをストップしてくるのです。

 

・対処法:保険会社の言いなりにならない

 

特に頚椎捻挫(よく言う「むち打ち症」)や骨折などの症状は、保険会社側も独自の基準や目安を持っており、被害者の個別の事情を無視して概ね3〜6ヶ月程度で治療費の支給をストップしてきます。けれども、医師が症状固定を告げていない場合は、なおも治療費として加害者側に請求する事は可能なはずです

そのため、このような対応をされた場合は、大至急弁護士にご相談下さい

 

 

○ケース3:加害者から過失を認めるよう圧力をかけられたとき

 

交通事故の加害者側が強面の人だったり、自分の非を認めたがらない人だったりすると、被害者に対して自分も過失を認めるよう電話で迫ってきたり、酷い場合自宅まで押し掛けてくるようなこともあるようです。

 

ただこのような理不尽なことをされても、絶対に慌てないで下さい。確かにそんな対応をされると焦ってしまい、どうしたらいいか分からないまま、最悪の場合相手の言いなりになってしまう可能性すらあるでしょう。

ですがどうか落ち着いて下さい。もしも相手方からこのような対応をうけた場合は、次のような対処をしましょう。

 

・対処法1:相手の言動を記録する

 

相手が高圧的な態度に出てきたときこそ、こちらは氷のように冷静にならなければなりません。相手もあなたが圧力に屈するタイプかどうかをあなたのリアクションを見て判断しようとしています。ですから、もし高圧的な態度をとってきたら、必ず何を言ってきたのか一語一句メモしておきましょう。可能であればスマホなどで録音することも有効です。

高圧的な言動は、こちらにとってマイナスになる事はなくても、そのような言動をとった側にはマイナスに働くことがあります。ですから、最終的に裁判になった時に何らかの役に立つ可能性がありますので、できる限りされた事を記録しておきましょう。

 

・対処法2:その場で相手にリアクションをしない

 

示談交渉が拗れる一つの要因は、感情的になってしまうことにあります。そのため、万が一、高圧的な態度を取られたとしても絶対にカッとならず、とりあえず相手の言うことは聞き流して、「後日回答する」とだけ伝えておきましょう。

大切な事は、絶対にその場で判断して回答しないことです。相手に高圧的な態度をとられるとこちらも頭に血が上ってしまうため冷静な判断ができなくなっています。ですから、このような場合は、一旦時間をおく事が大切なのです。

 

そして、このような加害者に運悪くあたってしまった場合は、迷わず弁護士に相談しましょう。態度の悪い加害者との対応を被害者自身が窓口となって行なう事はあまりに危険ですし、精神的な負担もかなりのものになります。相手の口車に乗せられないためにも、必ず弁護士に相談しましょう。

 

 

○ケース4:示談書を書かせたがる加害者

 

これも比較的あるようです。話を早く収めてしまいたい加害者側としては、やたら示談書の署名捺印をせかす事があります。けれども、少なくとも怪我の治療中は損害額が確定しないため、示談書を締結すること自体本来はできないはずです。

それにも関わらず示談書の署名捺印を強要してくる加害者がいた場合は、すぐに交通事故に強い弁護士に相談しましょう。

示談書は、一度締結してしまうと容易に覆すことができません。たとえ広告の裏面に手書きで書いた示談書でも法的には有効なのです。

ですから、もしも示談書の署名捺印を強要されても、絶対に応じないよう気をつけましょう。

 

・対処法

 

交通事故の示談書によるトラブルを防ぐ一番良い対処法は、署名捺印する前に必ず弁護士に示談書の内容を確認してもらう事です。交通事故の示談書の記載内容は、一般の方が見てもどういった意味があるのか的確に理解できない可能性があります。よくわからないままサインするからこそ、問題が更に大きくなるのです。

ですから、相手方から交通事故の示談書が提示されたら、署名捺印する前に必ず弁護士にその内容を確認してもらいましょう。

 

 

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